女性専用のマンションのカギの防犯性

mansion_key姪が大学受験を終え、この春から念願だった東京での一人暮らしが始まる。有名大学に通うのだから姉たちも自慢に思っているようだが、同じくらい、都会での女性の一人暮らしということで心配もしているようだ。私も大学以来ずっと東京暮らしなので、姪がこちらに来たらなんでも面倒を見てあげようと思っているが、姉たちが心配するほど、姪はバカでも頼りなくもないと思う。

まずこの東京に出てくるために、受験する大学を選んだ時点で、将来のことや楽しいキャンパスライフを思い描いて、しっかり人生設計を立てている。そして自分の夢に向かってしっかり合格を勝ち取っているのだから、相当に強い子だと思うのだ。

姉たちが選んだ姪の一人暮らしをする物件は、女性専用のマンションだ。女子学生寮と迷ったそうだが、大学からより近い、女性専用マンションの方に決めたらしい。管理人が居るのは昼間のみだが、鍵はもちろん二重ロックで、オートロックや防犯カメラなど、セキュリティがしっかりしていることがウリだそうだ。しかしこの、女性専用マンションのカギの防犯性なんて、他のオートロック式のマンションと、実は何も変わらないと思う。住人に続いて素早く部外者が入り込んだり、宅配便を装って男性が入り込むことだってできる。女性専用をうたっていたって、こっそり彼氏を連れ込む女性も当然いるだろう。

女性専用マンションにおいて、安心のセキュリティや複数の鍵で防犯性をアピールしているのは、利用者の親を安心させるための、心理的材料なのではないかと思う。後は実際に住む者がどれだけ防犯を意識して気をつけて暮らすか。浮つかず自分を見失わないで生きるか。それに尽きると思うのだ。その点姪はしっかりしている。どんな住まいだって、きっとしっかりやるに違いないと思う。鍵の紛失など物理的な心配はあるかもしれないが、姉たちが心配しているようなことは起こらないだろうと私は思っている。